外壁塗装の目的・
経年劣化の種類
BEGINNER’s GUIDE
どうしてまた塗らないといけないの?
外壁の汚れが目立つような気がするけどまだ大丈夫だろうと塗装を先延ばしにされていたり、そもそも外壁塗装は必要ないと考えている方もいるかもしれません。一般的に戸建て住宅の耐久年数は約30年とされていますが、外壁の塗膜の耐用年数は通常7年~10年です。適切な時期にメンテナンスをせず放置してしまうと、外壁の塗膜が劣化し、やがて建物内部への雨漏りなど家自体の強度に関わるダメージにつながります。そのため、美観だけでなく、防水や躯体保護の観点からも、新築から10年程度で塗り替える必要が出てくるのです。
修繕費用が大変なことに!
塗装の重要な役割は、建物の保護です。塗膜のひびや割れなどが原因で雨水が染み込んだりすると、知らないうちに内部の躯体にかびが生えたり、腐ったりして、直接劣化を引き起こします。そうなってから塗装をしても、すでに手遅れで、大がかりな修繕が必要になります。そして、当然費用もかさんでしまいます。
外壁の経年劣化の種類
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❶汚れ
窓枠の下などに見られる筋状の汚れは、 ほこりや排気ガスなどがサッシの角を伝って雨水に流され、乾燥によりこびり付いたものです。 通常の水洗いでは落ちにくく、強くこすると外壁や塗膜を傷つけてしまうこともあります。
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❷チョーキング
壁を指で擦ったとき、白い粉のようなものが付着する現象です。紫外線・温度・水などが長時間作用して、塗膜表面の樹脂や顔料が初期劣化を起こし、素地の保護機能が失われつつあるときに見られます。
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❸変色・退色
紫外線や雨水などの影響で、塗料中の樹脂や顔料が劣化して起こります。色の鮮やかさがなくなり、チョーキングが同時に起こることで白っぽく見えたりするので建物が古く見え、大きく美観を損ないます。
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❹コーキングの劣化
外壁パネルの継ぎ目やサッシと接する部分などはコーキングが施されています。紫外線や雨などによって、ひび割れたり、やせて縮んでしまったり、切れて浮いてしまうと容易に継ぎ目から雨水の浸入を許してしまいます。
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❺塗膜の浮き・素材の露出
紫外線などに起因する経年劣化による付着低下や雨水などの水分の影響で、塗膜が浮いたり、剥離してしまう状態です。素地を保護する機能の低下が考えられ、塗装前には素地の補修が必要になります。
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❻窯業サイディングと吹付の劣化
窯業系サイディングボードは塗膜の経年劣化やシーリング劣化によって雨水を吸い込み、乾燥・収縮の繰り返しで反ったり、変形します。吹き付け塗装も塗膜の経年劣化、汚れ、変色・退色、下地の亀裂、チョーキングなどの劣化サインがあります。